吉原ソープの成り立ち

ソープランドの聖地吉原は、360年の歴史を誇る由緒正しきソープ街だ。1980年代以前はトルコ風呂の呼称で親しまれ、江戸幕府が正式に認めた唯一の遊郭でもある。トルコ風呂が性風俗の名称として大衆化されるとともに、トルコ共和国から反発する声が募りだし、社会問題にまで発展することになる。この事態を重くみた日本政府は1984年、トルコ風呂からソープランドと名称を変更し、今に至る。
そもそも、ソープランドとはいったいどのような風俗のことを指すのであろうか?ソープランドとは、浴室のある個室で風俗嬢たる女性キャストが、高額なお金を払った男性客に対し性的なサービスを行うお店のこと。数ある風俗店の中でも本番行為を含めた最高のサービスを提供するため風俗の王様と呼ばれることもある。特殊浴場という通称も持っている。
ということは、法律的に売春が許されているのかというと、そういうわけではない。ソープは法律的には個室サウナと同じ扱いになっており、まずは一般のサウナと同じように入浴料を払う。そしてそのあとでサービス料を払うというシステムが採用されている。
性交を前提としたサービスを行う風俗店であるため、初体験がソープランドという男性も数多く存在する。彼女との初性交時に恥をかきたくないといった健気なものから、彼女ができる見込みがなく、童貞喪失の目処がたたないといった情けない理由まで、実に様々だ。二十歳の誕生日に「大人たるもの最高の女を知らなくてはならない」という理由で、実の父親に吉原の最高級ソープランドに連れて行かれた、という変わった経験をした男性も実際に存在する。デリヘルやホテヘルが主流である現代の風俗業界の中で、ソープランド未経験という男性諸君も多く存在することだろう。先にも述べたように性交を前提としているため、デリヘルやホテヘルなどの風俗よりも料金設定が高いため、仕方のないことなのかもしれない。
ソープは吉原や千葉の栄町が有名だが、地方に行くと意外と多くのソープ街が存在している。そのためヘルスなどはなくてもソープはあるという地方歓楽街はいくつもある。ただソープは法律により新規開店することができない。そのため古い建物を少しずつ改築して営業することが一般的だ。さらにいえば個人の事業主の変更も認められていないため、法人化して他人に売却するなどの方法がとられている。ソープ街も戦略的に仕掛けていかないと生き残れないのが実態で、美人キャストをスカウトする/会員を優待するなどの企業努力が行われている。